14日目:イタリア(フィレンツェ)

宿に朝食がつくという、この旅はじまっていらいの豪華さ。朝食を食べていると、イタリアに留学中の日本人と一緒になった。

その人の情報によると、なんと今日はイタリアの鉄道はストライキで動かないのだという。これは大情報。今日の15:00には、ベネチアに行こうと計画していたのに、水の泡。

駅のインフォメーションで確かめてみようと、駅に行ってみるとストライキのため、と閉まっている。


おそるべし、ストライキ。何本か動いている電車はあるらしいのだが、何とも不確かなので、ベネチアには明日の朝の列車で行くことにした。

気をとり直して、フィレンツェの町へ。まずは、「花の聖母教会」といわれている、ドゥオーモ広場へ。 さすが、フィレンツェきっての観光ポイントだけに、たくさんの人がいた。そこにある、洗礼堂の東扉をしばし鑑賞。 ミケランジェロがその美しさから「天国の扉」と名付けた扉だそうだ。


ドゥオーモ 天国の扉 洗礼堂
Firenze Firenze Firenze

続いては、かつてはフィレンツェ共和国の政庁舎として使われていたというヴェッキオ宮殿へ。 教科書で見慣れている像、あの「ダビデ像」があった。レプリカだろうけど、と思いつつ写真を一枚。 内部の広間や部屋は豪華な装飾や絵画で飾られ、贅沢な空間が広がっている。しかし、入り口がどこだがとってもわかりにくいんだよね。


ヴェッキオ宮殿 ダビデ像
Firenze Firenze Firenze

そこを通りぬけ、ヴェッキオ橋をわたりピッティ宮殿へ。この宮殿は、でっかい博物館になっているらしいのだが、 そこは行かずにその裏庭でのんびりしようとしたが、チケットを買わないと入れないらしい・・・。ということで、さらに歩いて、ミケランジェロ広場へ。

丘に続く階段や坂道をのぼり、フィレンツェの町並みを一望する。このスポットもかなり有名で、たくさんの観光客がいる。 その通り、この景色を眺めていると町全体が美術館といわれている理由がわかる気がしてくる。「花の都」を実感するにはここが一番だ。


ヴェッキオ橋 アルノ川 ビッティ宮殿
Firenze Firenze Firenze

ミケランジェロ広場からのフィレンツェの町並み
Firenze Firenze Firenze

丘を下りて、サンタ・クローチェ教会へ。前の広場には、人情劇などがやっていてなごやかな雰囲気。
この広場は、フィレンツェでもっとも古い広場ということだ。有料らしいが、無料で入れ、ラッキーと思って見回していると、 閉まる時間ではないのだが、「クローズ」と係りのおじさんに言われてしまった。うーむ、おしいなぁ・・・。


サンタ・クローチェ協会
Firenze

フィレンツェに来たら、美術館には一つくらい訪れないと、と思って、アカデミア美術館へ。 ここには、ミケランジェロの彫刻が集められ、彼の有名な作品、「ダビデ像」のオリジナルがある。

普通の人間の等身だいくらいかな、と思っていたら、3Mはあるかという大きな彫刻だった。

そう言えば、ここフィレンツェは、トマス・ハリスの小説「ハンニバル」でハンニバル・レクター博士が逃亡生活のために隠れ家としていたところ、という設定で出てくる場所。

ドゥオーモ広場の情景などは、本で読んだイメージと重なるところがいくつも出てきた。そういった意味でも、フィレンツェの町を歩くのはかなり楽しかった。

それにしても、少し北上したせいか、ローマより格段に寒くなったような気がする。ウィーンやプラハはどうかな、と思いつつ地図を眺めながらの就寝。

BACK
Travel2003トップへ