7日目:エジプト(カイロ) - スペイン(バルセロナ)

朝飯、インターネットの後は、シタデルへ。

エジプトの世界遺産といえば、ピラミッドや神殿などが有名だけど、カイロのイスラーム地区の建築群も世界遺産に登録されている。 その数は、300以上になるそうだ。しかし、資金不足で調査や修復などが十分でないのが現状。

そんなイスラームのシタデル地区に、ガーミア・ムハンマド・アリをシンボルとするシタデルがある。 十字軍をうち破った中世アラブ世界の英雄にしてアイユーブ朝の創始者サラーフッディーンが、対十字軍の拠点として、モカッタムの丘の一角に建設した城塞。

目的のバスに乗ろうと、バスのりばへ行くと必ず声をかけられて、「どこにいくんだ?」とか「何番のバスだ?」なんて威勢よく聞いてくる。

最後にバクシーシをねだるかどうかで、「あーあなんていい人なんだ・・」 / 「やっぱりバクシーシか・・」となるかのどちらかに別れる。

今回のバスも、これだこれだ!なんて言って、学生風の青年が一緒にバスに乗り込んでくれた。 片言の英語でいろんな話をし、じゃーね!なんてバスを降りていった。降りる際も、あいつシタデルに行きたいらしいから、着いたら教えてやってくれ。 なんてこともまわりの乗客に言っている。なんていい人だ・・・。


アザブ門 ガーミア・ムハンマド・アリ
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シタデルは、ムカッタムの丘も上にあるせいか、一段と暑さが厳しい感じを受ける。 しかし、 ガーミア・ムハンマド・アリの円形ドームを下から見上げると見事という他ない。

このガーミア・ムハンマド・アリは、イスタンブールのガーミアをまねて造ったそうで、いくつもの巨大なドームと鉛筆型の2本の高いミガレットが特徴的。


ガーミア・ムハンマド・アリの中庭 ガーミア・ムハンマド・アリの中
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軍事博物館
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シタデルをでて、バスのりばまでは歩く気になれず、タクシーを捕まえた。車の中では陽気なエジプト人もお金を払うときだけはけんか腰だから困ってしまう。 こういうのがおもしろいところだったりもするのだけど、疲れるところでもある。旅ではこういうやり取りを楽しめるかどうかも重要だ。

次は、アズハル地区へ。お土産物などを買う店が狭い路地にびっしりだ。 お土産は買わないがとりあえず雰囲気だけでもと思い行ってみたが、エジプトを象徴しているところだ。

よく言えば活気がある。悪く言えば、ゴミゴミゴチャゴチャでノイジー!って感じ。


カイロのお土産センターのハーン・ハリーリ
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ここからも、バスのりばを探す気にはなれず、タクシー。このタクシーの運ちゃんがかなりいい人だった。 かなり陽気だし、全然お金を取ろうとしない。それならチップをと、なんてしまう心理を知っているのか・・。

宿に帰ると同室のティム君とチェコの人(名前は忘れた)としばし会話し、夜中の2時発のバルセロナ行きにのるために空港へ。 なんで2時なんだよ・・・と思いつつ、待ちも待ったり6時間。

エジプトの空港ははっきり言って何にもない。よくもまぁ、あんな退屈なところで入国のときと合わせて、15時間くらいも待ったものだ。 なんて自分に感心しながらのバルセロナへのフライトだった。

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